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【ママのためのおもしろ赤ちゃん発達学】②次の発達につながる環境づくり 鈴木詞子 岡崎市 赤ちゃん

赤ちゃん発達アドバイザー・看護師の鈴木詞子です。

赤ちゃんの子育てのお悩み解消のヒントや目の前にいる赤ちゃんをついつい観察したくなる、ママのためのおもしろ赤ちゃん発達学を発信しています!

 

今回は「次の発達につながる環境づくり」というお話。

前回は赤ちゃんが生まれてから立って歩くまでの運動発達の進化過程が人間の進化過程と同じ道のりをたどっているというお話をしました。

 

魚が水の中だけでなく、陸にも上げれるようになった両生類の変化で赤ちゃんの成長を比べてみましょう。

例えばおたまじゃやくしは水を泳ぐ尾ひれやえら呼吸の機能から、手足が生えて移動ができ肺ができて陸の上でも過ごすことができるように変化していきます。

赤ちゃんに例えると胎内から外界、仰向けからうつぶせで体幹や手足を支えとして使いながら過ごすことができる状態と似ているのかもしれませんね。

 

仰向けからうつ伏せになると、重い頭を持ち上げながら体を支える力がついてきますし、ぐっと世界が広がります。次は見えているものに向かって触ったり動きたくなったりと興味関心や行動意欲が広がりどんどん進化していきます。

 

良かれと思って赤ちゃんが泣いてしまったり安全のためにと常に抱っこや仰向け、ベビーベッドやベビーサークルなどの狭い空間だけで過ごすことが多くなってしまうと、進化に必要な環境刺激を得る機会が少なくなるので、なかなか次の成長に繋がりにくくなってしまいます。

前回もお話ししましたが、元々赤ちゃんは歩く能力と経験を備えています。ただ赤ちゃんは勝手に歩けるようになるものと思っている方も多くいらっしゃるかと思いますが、その能力を最大限生かし切れる環境がなければ適切に発揮・成長しにくいということも是非知って頂けたらと思います。

 

では具体的にどんな環境準備やケアをしていけばよいのか。

次回は赤ちゃんもママも不安なく行える寝返り・うつぶせの促し方についてお話します。

お楽しみに。