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たかが抱っこ、されど抱っこ NICU看護師が伝える抱っこのコツ

産前産後専門ボディケアセラピスト、赤ちゃん発達アドバイザーとして

「母と子のトータルケアサロンLuna Owl~ルナオウル~」を主宰しております

看護師の鈴木詞子と申します。どうぞ宜しくお願い致します。

 

私が常に赤ちゃんとママへのサポートをさせて頂く中で大切にしてほしいと考えていること、それはお互いの「心地良さ」の追求です。

そしてそのカギになるのが「姿勢」。赤ちゃんに「真ん中」の世界を最初に伝えてあげることがとても大切な成長の土台となります。

生まれてすぐの赤ちゃんのベビーケアとして、中でも一番出番の多い「抱っこ」に注目して

今回はお話ししたいと思います。

皆さんは1日どのくらい赤ちゃんを抱っこしていますか?

 

赤ちゃんとの生活において抱っこは中心的な、いわば赤ちゃんそしてママにとっての「環境」の一つになっているはずです。

赤ちゃんの成長のうち器質的な面は3割、あとの7割は環境が大きく左右すると言われています。

この抱っこ環境でのお互いの姿勢を配慮することで、赤ちゃんの成長のお悩みやママの体の不調改善に繋がる大切なケアになると思いますので是非参考にしてくださいね。

まんまる抱っこやCカーブがいいよとお聞きになったことは皆さんもあるかと思います。

いざまあるく抱っこしようと思っても、なんだかしっくりいかなかったり赤ちゃんが反って嫌がったり、ママ自身の腕が辛かったりすることありませんか?

そんな時にチェックしてみると良いポイントを赤ちゃんとママに分けてお話ししますね。

【赤ちゃん】(快の姿勢)

・抱っこする前に「抱っこするよ」と声をかけて体の準備や了解を促してあげましょう。

・鼻・おへそが一直線に体軸がまっすぐ「真ん中」に。(体軸の理解、向き癖予防)

・赤ちゃんの目線の先に赤ちゃんの手足が「真ん中」に集まって見えているか。

(体の緊張予防、視野に入ることで自分の体の理解がより深まる機会に繋がります)

・軽く顎が引けてお口が閉じているか。(お口ぽっかん癖を予防し鼻呼吸を促します)

 

【ママ】

・赤ちゃんが自分で手を伸ばして要求するまでは首や腰を支えて抱き上げる。

・赤ちゃんの頭をママの肘ではなく上腕又は、鎖骨下あたりの胸に置き、手の平で支えるのではなく腕全体で深く包み込み前腕をクロスさせるようにする。

こうすることで、重心を高く腕全体で赤ちゃんを包み込めるので、手の平を使わず手首に負担のかからない楽な抱っこができます。そして赤ちゃんのチャックポイントを整えることで、自然とその後の成長の土台に繋がる心地よいまんまる抱っこができますよ。

 

「たかが抱っこ、されど抱っこ」 抱っこはとても奥深きベビーケアです。

当たり前すぎて深く考えていなかった方も是非見直して頂き、赤ちゃんもママも心地よく

健やかに過ごして頂きたいと思います。


今日の担当: 鈴木詞子

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